協会(学会)の沿革
日本モンテッソーリ協会(学会)は、国際モンテッソーリ協会(AMI、本部オランダ・アムステルダム)によって友好関係団体として承認され、1968年3月に発足しました。当協会は、日本学術会議(第17期、平成8年9月)において承認登録され、平成17年以降は新体制の日本学術会議の学術研究団体として現在に至っています。
モンテッソーリ教育は、日刊紙『萬朝報』(1912年1月11日)によって我が国に紹介され、すでに明治時代から注目されていました。しかし、その自由主義的な考えにもとづく児童中心の子ども観や国際平和を目指す主張が当時の日本の軍国主義的風潮にそぐわないとして次第に影響力を失ってしまいました。
上智大学教授ペトロ・ハイドリッヒによる「うめだ・子どもの家」の設立(1965年)と当時の上智大学の文学部教育心理学科の教授たちを中心とするモンテッソーリ研究会が当協会の前身だとされています。本協会は、モンテッソーリ教育が広く研究・実践されることを願い、真の幼児教育を求める研究者・実践者の全国的組織として活動しています。
会長(理事長) 佐々木 信一郎
1 | 昭和40年4月(1965年) | 上智大学教授ペトロ・ハイドリッヒにより東京都足立区梅田に、モンテッソーリ教育による「うめだ・子供の家」を設立、9月より保育所を開所(園児数8名)。 |
2 | 昭和42年8月4日(1967年) | 「日本モンテッソーリ協会」設立準備会発足。発起人は鼓常良、平塚益徳、クラウス・ルーメル、ペトロ・ハイドリッヒ、菊野正隆、神藤克彦他10名、連絡事務局を上記に置く。 |
3 | 昭和43年3月(1968年) | 「日本モンテッソーリ協会」発足、初代会長 鼓常良、事務局長 坂本堯。事務局は上智大学上智会館1階「キリスト教文化研究所」と同室に置く。 (注)当時、坂本堯教授は、上智大学キリスト教文化研究所所長であったため。 |
4 | 昭和45年3月(1970年) | 日本モンテッソーリ協会承認国内最初のコースとして、「上智モンテッソーリ教員養成コース」発足、初代委員長 菊野正隆教授、事務関係を坂本堯教授が上記の場所にて担当。 |
5 | 昭和46年7月(1971年) | 平塚益徳が第二代会長に就任。 |
6 | 昭和52年8月(1977年) | クラウス・ルーメルが第三代会長に就任。 |
7 | 昭和53年4月(1978年) | 平野智美が二代目事務局長に就任。 |
8 | 平成4年8月(1992年) | 松本良子が三代目事務局長に就任。 |
9 | 平成8年9月(1996年) | 第17期日本学術会議に学術研究団体として登録を許され、以後第18・第19期連続登録。平成17年10月より、中央省庁改革による新体制となり、現在は「独立行政法人日本学術振興会」の協力学術研究団体となっている。 |
10 | 平成10年4月(1998年) | 平成10年4月より上智大学上智会館5階において執務に当たる。 |
11 | 平成17年8月(2005年) | 事務局は上記10項からうめだ「子供の家」3階(足立区梅田7-19-23)に移転。 |
12 | 平成19年5月(2007年) | 事務局は上記11項から富坂キリスト教センター2号館内(文京区小石川2-17-41)に移転現在に至る。 |
13 | 平成19年8月(2007年) | 前之園幸一郎が第四代会長に就任。 |
14 | 平成22年8月(2010年) | 鈴木弘美が四代目事務局長に就任。 |
15 | 平成24年8月2日(2012年) | 「ルーメル・モンテッソーリ奨励基金」を創設。 |
16 | 平成29年8月8日(2017年) | 創立50周年記念大会を都市センターホテルにて開催する。(10日まで) |
17 | 令和4年7月31日(2022年) | 佐々木信一郎が第五代会長に就任,現在に至る。 龍野眞知子が第五代目事務局長に就任、現在に至る。 |
18 | 会員数(2023年6月10日現在) | 1)個人会員:785名。 2)団体会員:215団体。247口。 3)維持会員:45団体。口数47口。 |
19 | 役員数(2023年6月10日現在) | 1)選挙理事:14名(任期3年、全国支部ごとに会員による選挙で選出され,各支部の最高得票者が支部長を努める。現在支部は10支部)。 2)役職理事:7名(本協会〔学会〕の承認した教員養成コースの代表者・事局長)。 3)任命理事:8名(理事改選時の新理事会により必要に応じて任命する。)。 4)常任理事:理事の互選による若干名及び各教員コースの代表等、現在は17名。 5)監事:2名、理事会の委嘱による(年間2回本会計を当該年度開催の大会会計及び事業の各監査を行い、理事会・定期総会に報告する。) |
20 | 運営 | 1) 定期総会:全会員によって構成、本協会の最高議決機関。毎年7月末または、8月初めに開催し、事業・決算報告・事業計画・予算案の審議、会則の変更等、その他本会が必要と認めた事項を議決する。 2)常任理事会:毎年1月と4月に行い、中間の活動並びに会計状況、また全国大会の素案審議等、その他、必要事項の審議を行う。時には決定する。 3)全国理事会:毎年全国大会の前日に行い、常任理事会よりの報告等を受け、総会への提案等の審議を行う。 |